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国交省 建設業の受注統計書き換え 国交相陳謝

政府統計のずさんさがまた浮き彫りになりました。
建設業の毎月の受注動向を示す「建設工事受注動態統計」について、国土交通省はきのう、調査票を書き換えて二重に計上するなど、不適切な処理を8年間にわたって続けていたことを明らかにしました。
虚偽報告を禁じた統計法に抵触する恐れがあります。
今回問題が発覚した統計は、建設業者が請け負った工事の実績を集計するもので、GDP=国内総生産の推計などにも使われ、政府が特に重要と位置付ける、基幹統計の一部となっています。
斉藤哲夫(さいとう・てつお)国土交通大臣は、きのうの衆議院予算委員会で事実を認めて、陳謝しました。
岸田文雄総(きしだ・ふみお)総理大臣は「大変遺憾だ。再発防止に努めなければならない」と語り、経緯の確認を急ぐ考えを示しました。
政府の統計をめぐっては、厚生労働省の「毎月勤労統計」で不正な手法が2018年末に発覚し、政府全体で統計行政を見直したばかりでした。