米大統領が物価上昇懸念=供給網改善へ資金投入急ぐ
アメリカのバイデン大統領は10日、メリーランド州ボルチモアで演説し、先月の消費者物価指数が31年ぶりの高い上昇率になったことに、強い懸念を示した上、物価上昇の原因の一つとなっているサプライチェーンの混乱解消を急ぐ考えを示しました。バイデン大統領は「ガソリンやパンなどすべてのコストが上昇し、悪化している」と指摘した上、港湾の24時間運営による、コンテナの滞留の解消など、サプライチェーンの改善を訴えました。バイデン政権は、総額1兆ドルのインフラ投資法案を、成長戦略の目玉に据えています。来年秋の中間選挙も視野に、早期の成立により、サプライチェーンの改善に資金を投入したい考えです。