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スーダンでクーデター=抗議デモに発砲で死者も

懸念の表明が相次いでいます。スーダンで25日、クーデターが発生し、暫定政権のハムドク首相が軍に拘束されました。暫定政権のトップで、軍出身のブルハン統治評議会議長は、民政移管を目指していた軍民共同の暫定政権の解散と、非常事態を宣言しました。市民の抗議行動が発生しましたが、軍が発砲し、少なくとも2人が死亡しました。スーダンでは今月半ばから、軍による統治を求めるデモと、民主化を求めるデモが同時に行われ、政権内でも軍民の緊張が高まっていました。ブルハン氏は「軍は国の安全を守る必要がある」と述べ、クーデターを正当化する一方、民政移管の作業を続ける」と述べました。クーデターの発生に対し、アメリカ・ホワイトハウスの副報道官が、ハムドク首相の釈放を訴えたほか、EU=ヨーロッパ連合の外交安全保障上級代表が、民政移管のプロセスに戻るよう訴えなど、国際社会に懸念が広がっています。