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熱海土石流、遺族70人が盛り土の土地所有者ら提訴

因果関係は明らかだと訴えています。静岡県熱海市で7月に発生した土石流災害をめぐり、遺族ら70人がきょう、崩落の起点となる場所で、違法な盛り土をしたとして、盛り土部分の土地の所有者らに、およそ32億6800万円の損害賠償を求める訴訟を、静岡地裁沼津支部に起こしました。訴状によると、土地所有者らは、盛り土の高さを15メートルと市に申請していましたが、実際は35メートルから52メートルまで造成し、県の条例に違反していました。排水設備などの安全対策も怠っており、遺族らは「土石流の発生は盛り土が原因だったことは明らかだ」と主張しています。土石流は、7月3日に発生し、26人が死亡、1人が行方不明となり、住宅など131棟が全半壊しました。