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FBIが米同時テロの機密文書一部公開 サウジの関与、証拠なし

明らかな証拠はありませんでした。FBI=アメリカ連邦捜査局が、2001年のアメリカ同時テロ捜査に関する機密文書を一部公開しました。AP通信などアメリカのメディアは、遺族の一部らが指摘するような、サウジアラビア政府の関与を示す証拠は含まれなかったと報じました。今回、開示されたのは合わせて16ページで、サウジアラビアの情報機関員と疑われる男性への事情聴取の内容が中心となっています。しかし、男性がテロ計画を支援していたことを示す内容はありませんでした。同時テロでハイジャックを行った19人のうち15人がサウジ国籍で、テロの首謀者のウサマ・ビンラディン容疑者もサウジ出身でした。アメリカの歴代政権は、機密情報を非開示としてきましたが、大統領が司法長官に開示を指示していました。文書は今後も順次開示される見通しで、内容に注目が集まっています。