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タリバンが首都制圧 国外脱出図る市民が空港殺到

首都陥落が早すぎました。アフガニスタンの反政府勢力タリバンは15日、首都カブール市内に進軍し、大統領宮殿を制圧しました。ガニ大統領は国外に脱出し、アフガン政府は崩壊しました。アメリカのバイデン政権が、アフガンに駐留するアメリカ軍の引き上げを進める中、タリバンは各地で急速に支配を拡大していました。ただ、カブールの陥落が予想外に早かったため、カブールの国際空港には、国外に脱出しようとする市民が押し寄せました。日本や欧米など各国は、現地の大使館職員らの国外退避を急いでいます。アメリカのバイデン大統領は16日、国民向けにテレビ演説を行い、アフガンからのアメリカ軍の撤退について「決断を後悔していない」と述べ、正当性を改めて主張しました。さらに、アフガン指導者の逃亡を批判した上、「アフガン軍が戦う意思のない戦争を、アメリカ軍が戦うべきではない」と述べました。