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中国裁判所、スパイ罪のカナダ人に懲役11年

中国への批判が広がっています。
中国遼寧省の、地方裁判所にあたる中級人民法院はきのう、国家機密をさぐって国外に提供したとしてスパイ罪に問われていたカナダ人事業家、マイケル・スパバ被告の判決公判を開き、懲役11年と5万元の没収を言い渡しました。
アメリカのラジオ・フリー・アジアによると、カナダのトルドー首相はただちに、判決について「全く受け入れられない」とする声明を発表しました。
また、きのう午前の判決公判に合わせ、北京のカナダ大使館に中国に駐在する25カ国の外交官が集まり、スパバ被告を支援する姿勢を中国側に示したと語りました。
スパバ被告に対する重い量刑は、イランに対する制裁違反の疑いでカナダで拘束されている、中国ファーウェイの孟晩舟副会長の裁判に、圧力をかけるためとみられます。
中国では、カナダ人の元外交官が、スパイ罪に問われて収監されているほか、覚せい剤の密輸に関与したカナダ人に対する死刑判決が確定しています。