トランスジェンダー選手が五輪初出場 競技は失敗
不公平との声もありました。
重量挙げ女子87キロ超級に2日、男性から女性に性別変更したニュージーランドのローレル・ハバード選手が出場しました。
心と体の性が一致しない「トランスジェンダー」の女子選手の出場は、オリンピック史上初めてとなります。ハバード選手には、世界中から注目が集まっていましたが、バーベルを一気に頭上まで持ち上げるスナッチで3回とも失敗し、記録なしで競技を終えました。
ハバード選手は10代から男性として大会に出場していましたが、23歳で一度競技から離れ、30歳代半ばに性別適合手術を受けました。
その後、女性の選手として競技に復帰し、2017年の世界選手権で銀メダルを獲得しました。
IOC=国際オリンピック委員会が2015年に改定した指針では、トランスジェンダーの女子選手について、男性ホルモンのテストステロンが一定の値を下回るなどの基準を満たした場合、出場を認めています。
ハバード選手は、この基準を満たしていますが、一部の女性選手からは、男性の時代に形成された骨格などの優位性が残っているとして、不満の声が上がっていました。