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玉木正之氏 五輪の過去の歴史を語る

東京大会よりも悲惨な例があります。
きのうのニューズオプエドは、ノーボーダー・スポーツ編集長・主筆の玉木正之さんと、プロゴルファーのタケ小山さんが、開催中の東京オリンピックの問題点について意見を交わしました。
そのなかで玉木さんから、オリンピックには大きな事件が起きながら中止せずに開催を強行してきた歴史があるという解説がありました。
特に玉木さんが強調した例は、1968年のメキシコ大会と、1972年のミュンヘン大会です。
メキシコ大会のおよそ10日前には、反政府デモを鎮圧するために軍と警察が発砲し、数百人が死亡する事件が起きています。
ミュンヘン大会では、開催中の選手村をパレスチナ・ゲリラ「黒い九月」のメンバーが襲撃し、イスラエルの選手ら11人が死亡しました。
7月23日に行われた東京オリンピックの開会式では、五輪の大会では初めて、この時のイスラエル選手らを追悼するため、黙とうする時間が設けられました。