最低賃金28円の大幅引き上げ 全国平均930円
厚生労働大臣の諮問機関である「中央最低賃金審議会」の小委員会はきのう、今年度の最低賃金の引き上げ幅の目安を28円と決めました。
目安通りに改定されれば、最低賃金の全国平均は現在より3.1%上昇し、902円から930円となります。
最低賃金を時給で示すようになった2002年度以降で、引き上げ額は最高となります。
最低賃金の大幅な引き上げを目指す、菅義偉総理大臣の意向に沿う形となりました。
昨年度は、新型コロナウイルスの影響を考慮して、目安の決定を見送りましたが、今年度は感染拡大のなかで社会生活を支えるエッセンシャルワーカーの処遇改善などを掲げ、増額を求める労働者側と、据え置きを訴えた経営者側の溝が埋まらず、話し合いでなく、異例の採決での決着となりました。
新たな最低賃金は10月ごろから適用となる見通しです。