伊藤詩織さんの名誉毀損訴訟 東京地裁が損害認定
ジャーナリストの伊藤詩織さんが、ツイッターで名誉を傷つけられ、精神的な損害を受けたとして、東京大学大学院の元特任准教授、大沢昇平氏に110万円の賠償を求めた訴訟で、東京地裁は6日、33万円の支払いと投稿の削除を命じる判決を言い渡しました。
判決によると、大沢氏は去年6月、伊藤さんが外国籍で通名を使い、破産手続きを行ったかのような内容を伝える文章や画像をツイッターに投稿しました。
大沢氏は「伊藤さんについて言及したものはない」と主張していましたが、判決は「原告を指しているのは明らか。読者の誤認を誘引する演出を加えており、悪質」と結論づけました。
判決後の会見で伊藤さんは「この判決が、ネットの誹謗中傷をなくすための一歩となることを、心から願っています」と述べました。