国立競技場感染リスク「ゼロに近い」 文科省分析
文部科学省はきのう、東京オリンピック・パラリンピックの開会式などが開かれる国立競技場に、1万人の観客を入れた場合の新型コロナウイルスの感染リスクを分析した結果を公表しました。
分析は、スーパーコンピューター「富岳」を使って行われたもので、リスクは「ゼロに近い」との評価となりました。
分析は観客1万人の中に従来株の感染者10人がいると仮定して、マスクをつけて4時間滞在した場合、新規感染者が何人生じるかを予測しました。
その結果、設計通り、毎秒0.7メートルの風が観客席の後方から吹く場合、前後左右に空席を設けると、新規感染者はほぼゼロとなりました。
一方、前方から風が吹くと、1席ずつ空けた場合は、新規感染者は「0.23人」との予測なりました。
分析では、観戦の前後の人の流れなどは考慮されていません。