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鶏卵大手前代表、吉川元農相への贈賄認める

わいろを認めました。農林水産大臣を務めた吉川貴盛被告(70歳)に賄賂を提供したなどとして、贈賄罪などに問れた、鶏卵生産大手「アキタフーズ」グループ元代表、秋田善祺被告(87歳)の初公判がきのう、東京地方裁判所で開かれました。秋田元代表は「間違いありません」として起訴内容を認めました。検察側は冒頭陳述で、秋田被告は鶏卵業界に関心を持ってもらうため、吉川被告には、トイレまで追いかけて現金200万円の入った封筒を渡したとしました。冒頭陳述によると、秋田被告は、2012年ごろから自民党の国会議員と関係を深めたいと考え、公職選挙法違反事件で実刑判決を受けた、河井克行元法務大臣から議員を紹介してもらうようになり、吉川被告もその1人でした。検察は、秋田被告が、吉川被告以外の政治家にも現金を渡していたと主張しました。一方、吉川被告は収賄罪で在宅起訴されましたが、公判は分離され、初公判の期日は決まっていません。