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G7サミット閉幕、首脳宣言が台湾海峡に初言及

中国を名指ししました。イギリスのコーンウォールで開かれていた、G7サミット=先進7カ国首脳会議13日、首脳宣言を採択して閉幕しました。宣言は、初めて台湾海峡に言及したほか、東シナ海と南シナ海の一方的な現状変更の試みについて「深刻な懸念」を表明しました。今回のG7サミットは、中国問題が焦点の1つで、これまでの10年間、首脳宣言が中国の名指しを避けていたのと異なり、新疆ウイグル自治区や香港の人権問題を取り上げ、中国に人権と自由を尊重するよう呼び掛けました。一方で、気候変動など地球規模課題については中国と協力する姿勢も示しました。さらに首脳宣言は、中国の経済圏構想「一帯一路」を念頭に、途上国に対し質の高いインフラ構築を支援することでも合意しました。今回のサミットには、招待国の韓国、インド、オーストラリア、南アフリカも加わりましたが、菅義偉総理大臣は、韓国の文在寅大統領と首脳会談を行わず、あいさつを交わすにとどめました。