LGBT法案 今国会成立見送りで党三役合意
LGBTなど性的少数者への理解増進に向けた法案について、自民党の佐藤勉総務会長は1日の記者会見で、今の国会への法案の提出は見送ることを、党三役で合意したと明らかにしました。
5月の総務会で法案に賛否両論が出て、集約できなかったためです。
総務会では推進派が「LGBTで悩んでいる方がいる。早期の成立を求める」と主張しましたが、保守派からは、「差別は許されない」との文言を盛り込むことに対して「裁判が多発する」などの懸念が出され、議論が平行線をたどっていました。
法案は、秋までに行われる衆院選の後に仕切り直しとなりそうですが、見送りになることに反対の声は多く、公明党の山口那津男代表は、「多様性を認めることを基本的な精神とした東京オリンピック・パラリンピックの開催前にして、理解しづらいものがある。今の国会で成立できるようもうご努力いただきたい」と苦言を呈しました。