女系天皇は「憲法違反」 有識者会議で意見
安定的な皇位継承の在り方を検討する、政府の有識者会議は10日、憲法の専門家4人からヒアリングを行いました。
この会合のなかで、国士舘大学特任教授の百地章氏は、女系天皇について「皇室の伝統をこわすだけでなく、憲法違反の疑いがある」と指摘しました。
また、女性天皇についても「現に男系男子に皇位継承資格者がいる中で、疑問だ」と述べました。
東京大学大学院教授の宍戸常寿氏は「男系女系を問わず、日本国憲法施行時の昭和天皇の子孫であることが皇位継承の安定性にかなう」と指摘しました。
元最高裁判事の岡部喜代子氏は「女系天皇は憲法違反ではない」と述べました。
京都大学名誉教授の大石眞氏も、女系と女性の天皇を容認する考えを示しましたが「男系による継承の可能性がある時点では、最善ではない」と指摘しました。
