インドに人工呼吸器300台供与=米も物資1億ドル支援
政府はきょう、新型コロナウイルスの感染拡大が深刻なインドに対し、酸素濃縮器と人工呼吸器をそれぞれ300台供与することを決めました。加藤勝信官房長官は記者会見で「『自由で開かれたインド太平洋』実現に向けた重要なパートナーであるインドとの友好関係に鑑み、緊急援助を行うこととした」と語りました。アメリカのバイデン政権も、酸素ボンベやマスク、治療薬、ワクチンの原料など1億ドル分の医療物資を供給すると発表しています。バイデン大統領は、インドのモディ首相と電話で協議し、インド政府を支援する意向を伝えています。アメリカは、日本、オーストラリアを交えた4カ国による「Quad」と呼ぶ枠組みを重視しており、インドへの支援を通して結束を示す狙いがありそうです。インドでは3月後半から感染が爆発的に拡大し、直近では1日の感染者が35万人を超え、死者は20万人を超えました。