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ナワリヌイ氏の体調悪化、陣営が釈放求めデモへ

事態は緊迫の度合いを強めています。
ロシアで収監中の反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏(44歳)について、ロシアの司法当局は19日、受刑者用の病院に移されたことを明らかにしました。
ナワルリヌイ氏の健康状態について、司法当局は「申し分ない」としていますが、ナワルリヌイ氏の陣営の幹部は「危機的だ」と述べました。ナワルリヌイ氏は去年8月、ロシア国内で毒殺されそうになり、今年1月、療養先のドイツから帰国した直後に拘束されました。その後、体調不良を訴えましたが適切な治療が受けられず、3月末に抗議のハンガーストライキを宣言しました。
ナワルリヌイ氏の陣営は釈放を求めるデモを21日、ロシア全土で決行すると発表しました。アメリカとEUも懸念を強めており、プーチン政権に対する圧力が内外で高まっていいます。ナワルリヌイ氏に万一のことがあれば、ロシアと欧米の関係悪化は不可避とみられています。