米大統領 アフガニスタン全面撤収 宣言
「9.11」から20年経ち、大きな節目を迎えます。
アメリカのバイデン大統領は14日、国民向けのテレビ演説で、同時多発テロから20年の節目を迎える9月11日までに、アフガニスタン駐留のアメリカ軍を全面撤退させると宣言しました。 バイデン大統領は、同時多発テロの首謀者ウサマ・ビンラディン容疑者を殺害したことをあげて「われわれは当初の目的をすでに達している」と強調し「2021年になっても駐留を続ける理由はない」と述べました。 トランプ前政権は去年2月、反政府武装勢力タリバンと来月1日までの軍の完全撤退を含む和平合意を結びましたが、現地で戦闘やテロが続くなか、バイデン大統領は期限内の撤退完了は難しいという考えを示していました。 しかしタリバン側は撤退期限が4か月余り延期されたことに反発しており、現地では治安のさらなる悪化も懸念されています。