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イランの原子力施設でトラブル イスラエルが関与か

アメリカの核合意復帰に影がさしました。
イラン政府は12日、中部ナタンズの原子力施設で起きた電気系統のトラブルについて、イスラエルが関与したと非難しました。
アメリカの新聞、ニューヨーク・タイムズによると、施設では大規模な爆発が起き、ウランの濃縮活動に使う遠心分離機の電源が破壊されました。
イラン外務省報道官は「シオニストの手によるものだ。われわれも報復する」と指摘しました。イスラエルのネタニヤフ首相は11日、「イランとの戦いは大きな任務だ」と語り、破壊活動への関与を否定していません。
アメリカのサキ大統領報道官は12日の記者会見で、「アメリカはいかなる形でも関わっていない」と述べています。
バイデン政権は、トランプ前政権が離脱した、イラン核合意への復帰を目指し、イランとの間接的な話し合いを始めたばかりです。
イスラエルはイランへの強硬姿勢を貫いており、アメリカとの間で距離感が広がっています。