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ラマダン一変 集団礼拝も会食も禁止

モスクに集まることができません。サウジアラビアなど中東のイスラム諸国で、1年で最も神聖な月とされるラマダン=断食月=が始まりました。例年は多くのイスラム教徒は集団で礼拝を行い、日没後は、親族や友人と集まって食事をしますが、今年は新型コロナウイルスの感染拡大で、状況が一変しています。中東では、各地のモスクが閉鎖され、多くの国で外出禁止令が出されているほか、家族らの集まりを禁じています。サウジアラビアの宗教的権威は、自宅での礼拝を呼び掛けました。イランの最高指導者のハメネイ師もは「新型コロナの感染者は、断食をしなくても良い」との見解を出しました。ただ、サウジアラビアやイラク、エジプトなどは、ラマダン期間中、近くの親族の訪問を認めるなど、外出制限の緩和を決めており、感染拡大が再燃する可能性も指摘されています。