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筑波大教授 接触と感染の試算を公表

わかりやすい試算が出ました。ビートザコロナウイルスによると、筑波大学数
理物理系の中村潤児(なかむら・じゅんじ)教授はきのう、新型コロナウイル
スの市中感染者数をシュミレーションした結果、「接触者を6割減らしても、
感染者はいつまでたってもなくならない」とするリポートを公開しました。中
村教授は、感染者数の増大速度と減少速度などに基づいて、数式を使って解析
を行い、将来の感染者数を予測しました。その結果、接触者6割では、市中感
染者の増加速度と減少速度が釣り合ってしまうとのことです。また、5割減で
は感染者数が急激に増加しますが、7割減から8割減だと急速に減少すると予
測されるとのことです。厚生労働省・クラスター班の西浦博(にしうら・ひろ
し)北海道大教授が示した予測と、同じ傾向となっていますが、西浦教授の予
測は、根拠が分かりにくいとの意見が出ていました。なお、中村教授は、接触
者が8割減っても、感染者数が20分の1になるにはおよそ2カ月が必要と結論
付けました。