小泉環境相 ベトナム石炭火力発電に懸念
国際世論(せろん)に配慮したもようです。
小泉進次郎(こいずみしんじろう)環境大臣はきのう、
閣議後の記者会見で、日本の公的資金が
使われる見込みの海外での
石炭火力発電所建設計画について、
「国際社会から理解を得られない」
と述べ、懸念を示しました。
石炭火力発電所は、ベトナム中部の
ハティン省に建設される予定で、
環境省によると、三菱商事が100%
出資する子会社などが建設を計画し、
日本の政府系金融機関である国際協力銀行
などが融資を検討しています。
しかし建設工事は
中国とアメリカの企業が受注予定で、
小泉大臣はこの点についても、日本が
石炭火力発電を輸出する条件として、
日本の高効率の設備に限る
としていることに合っておらず、
「おかしい」と述べました。
石炭火力発電に対しては、
温暖化対策に逆行しているとして、
国際的に批判が高まっています。