デモの混乱続くチリ APEC 開催断念
国際会議どころではないようです。
チリのピニェラ大統領は30日、11月16日と17日に首都サンティアゴで予定されていた、APEC(エイペック)=アジア太平洋経済協力会議の首脳会議の開催を断念すると発表しました。地下鉄などの運賃の値上げを政府が打ち出したことに対し、国内各地で抗議デモが続き、政情不安に陥っているためです。APEC首脳会議を主催国が断念するのは、第1回が行われた1993年以来初めてです。ピニェラ大統領はまた、12月2日から13日にサンティアゴで予定されていた、COP25=「国連気候変動枠組み条約第25回締約国会議」の開催も、とりやめると発表しました。首脳会議には安倍晋三総理大臣ら、多くの首脳が参加を予定していました。また、会議に合わせて、アメリカのトランプ大統領と中国の習近平(しゅうきんぺい)国家主席が会談し、両国の通商問題などを話し合う見通しでした。
(AIニューズ®編集部)