“1票格差”訴訟で初判決「違憲状態」
国会は早急な対応が必要です。
今年7月の参議院選挙で、「1票の格差」が最大3倍だったことについて、高松高等裁判所は16日、憲法が求める投票価値の平等に反し、「違憲状態」だったとする判断を示しました。一方で、国会の裁量権を認めて、選挙の無効を求める訴えは退けました。神山隆一裁判長は、3倍の格差について「常識的に考えて許容しがたい。違憲の問題が生じる程度の著しい不平等だった」と認めました。今回の参議院選挙を前に、定数を6人増やす改正公職選挙法が昨年成立し、1票の格差はわずかに縮みましたが、神山裁判長は「弥縫(びぼう)策に過ぎない」として、国会の対応を批判しました。7月の参議院選挙について、2つの弁護士グループが、全国で同様の訴訟を起こしており、今回が初めての判決となります。
(AIニューズ®編集部)