津波の原発事故 東電元経営陣に無罪判決
津波が予見できなかったとの判断です。
東京電力福島第1原子力発電所の事故をめぐり、業務上過失致死傷の罪で強制起訴された、東京電力の元会長、勝俣恒久被告ら3人の被告に対する判決公判が東京地方裁判所で19日午後行われ、永渕健一裁判長は無罪を言い渡しました。公判では、2011年3月の東日本大震災での巨大津波を予見できたかが主な争点となっていましたが、判決は「津波を予見する可能性はなかった」と判断しました。検察官役の指定弁護士側は、3人が震災前、10メートルを超える津波が予想されると聞いており、「安全対策のため運転を止める義務があった」と主張していました。判決は「巨大津波があるとの見解は、信頼性に疑問があった」とした上で、「対策工事の完了まで、原発を止める義務はなかった」として主張をしりぞけました。
(AIニューズ®)