年金情報流出問題で年金機構が報告書 ずさんな管理状況が明らかに
不正アクセスを受けて125万件の個人情報が流出させた日本年金機構は昨日、調査結果を発表しました。
報告書によると、5月8日以降にウィルスが仕込まれたメールを合計124通受信し、そのうちメールの添付ファイルを開いた職員が5人、感染した端末は合計で31台だったということです。
また、機構では個人情報を共有ファイルサーバに保管することの認識が甘く、対策を検討していなかったことなど、サイバー攻撃に対する認識や個人情報への重みに対する意識が著しく欠けていたことが明白になりました。
報告書では、「5月20日にウィルスメールが開封されたにもかかわらず適切な対応を取らなかったことが決定的な要因だった」と指摘しており、早期の対処ができていれば情報流出は防げたと結論付けています。