派遣法改正案が参議院で審議入り 派遣労働者へのヒアリングは国会提出前に行っていないことが明らかに
8日の参議院本会議で労働者派遣法改正案が審議入りし、民主党の津田弥太郎議員は、過去2度にわたって廃案になった本法案を「天下の悪法」だとした上で、「政府が性懲りもなく3度目の法案提出を行うことになるとは夢想だに思わなかった」と述べ、「なぜ2度にわたって廃案になったのか」と質問した。
安倍総理は廃案になった理由については「条文の一部に誤りがあった」ことと、衆議院の解散があったことを挙げ、条文の誤りがあったのは「その責任は政府にある」と述べた。
また、派遣労働者へのヒアリングの実施結果を問われると、「厚生労働大臣が国会への提出後に行い、4人のうち2人から法案への賛同を得た」と述べ、国会への提出前にはヒアリングを行っていなかったことが明らかになった。
さらに、各省庁で働く派遣労働者については、「昨年4月時点で261名おり、そのうち正規職員に採用された人はいない」と答弁した。
〈写真:本会議で質問する津田議員(民主党ホームページより)〉