ノーボーダー・ニューズ/記事サムネイル

フォトジャーナリスト樋口健二さんがオプエドで「毒ガスの島」の実態とともに戦争の悲惨さを語る

30日の「ニューズ・オプエド」にはフォトジャーナリストの樋口健二さんが出演し、32年前に出した写真集「毒ガスの島」の増補版を出版した理由や戦争の悲惨さなどについて語った。

 

戦争中に毒ガスを製造していた広島県・大久野島での被害を取材してきた樋口さんは、「ジュネーブ条約を違反して化学兵器を製造していた。そのおぞましい事実を隠そうとしてきた」と述べた上で、当時の作業員が寝たきりになるなど重症を負っている様子を撮影した写真を示した。

 

78歳の樋口さんは自身の戦争体験を踏まえ、「過去をもう一度勉強しないと、現在が見えない。戦争が平和をつくるなんてあり得ない。論理的にも戦争が命や財産を守るはずがない」と述べ、戦争をすることの愚かさを強調した。

 

〈写真:6月30日放送「ニューズ・オプエド」より〉