菅官房長官が安保法制を合憲とする憲法学者を3人挙げるも「数ではない」
10日の衆議院平和安全特別委員会で、民主党の辻元清美議員は安保法制を違憲だとする憲法学者が200名を超えたことを挙げ、菅官房長官に安保法制が合憲であるとする憲法学者を挙げるよう迫った。
これは菅氏が会見で「合憲としている学者はたくさんいる」と述べていたことに対するものだったが、菅氏は3人の名前を挙げたのみで、さらに詰め寄られると、「私は数ではないと思う」と述べ、最高裁が自衛権を認めた1959年の砂川判決を根拠に、合憲であるとの考えを示した。
一方、中谷防衛大臣は集団的自衛権について、「我が国を防衛するため止むを得ない自衛の措置として初めて容認されるものであり、決して他国に対する防衛を目的としたものではない」とした上で、「決して論理的な整合性や法の規範から逸脱するものではない」と述べた。
〈写真：6月10日衆議院平和安全特別委員会より〉
