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「漏れた年金問題」厚生労働委員会で野党が攻勢かける

日本年金機構から個人情報125万件が流出したいわゆる「濡れた年金問題」で民主党は「年金制度の信頼を根本から揺るがす問題だ」として追及を強めている。

 

3日の衆議院厚生労働委員会で質問に立った大西健介議員は28日の夜に機構関係者とみられる人物がインターネット掲示板「2ちゃんねる」に情報流出についての書き込みをしていたことを問題にしましたが、塩崎大臣は「厚労省として把握していない」と述べた。

 

また、「サイバー攻撃という不可抗力のものではなく、初歩的なミスだ」と指摘した上で、「125万件で打ち止めなのか」と問い質すと年金機構の水島理事長は「残念ながら流出が拡大する可能性はある」と述べ、今後被害が拡大する可能性を認めた。

 

一方、山井和則議員は厚労省が委員会に資料一つ出さなかったことを問題視し、「これだけの不祥事を起こしておきながら、経緯の説明を書いたペーパー1枚用意しないというのは国民に対して説明責任を果たす気がないということだ」と批判した。

 

〈写真:民主党ホームページ〉