年金機構の情報流出で野党から批判噴出 派遣法審議への影響も
日本年金機構が1日、不正アクセスにより個人情報およそ125万件が流出したと発表したことを受け、民主党の山井和則衆院議員は「前代未聞であり、またしても年金制度に対する不信を増大させる問題が起きたことは、極めて遺憾」だとして「厚労大臣は、最優先でこの問題に対処すべきだ」とする談話を発表した。
また、細野豪志政調会長は「第1次安倍内閣での『消えた年金問題』に次ぐ『漏れた年金問題』だ」と述べ、「安倍内閣がいかに年金をぞんざいに扱ってきたかが象徴的に表れている」と批判し、厚生労働委員会で審議されている労働者派遣法改正案の審議にも影響が出るとの見方を示している。
一方、維新の党の柿沢未途幹事長は2日の会見で「全く杜撰でお粗末な形で流出しており、見逃せない問題だ。年金機構だけでなく厚労省に対しても厳しく追及していく」と述べるとともに、3日には松野頼久代表が日本年金機構に乗り込み担当者から事情を聞く予定であることを明らかにした。
〈写真:民主党ホームページより〉