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【速報】自民党がNHKとテレ朝幹部を呼び出し聴取 会合は記者クラブ以外は取材排除

自民党の情報通信戦略調査会(会長・川崎二郎元厚労大臣)が今日午前、NHKとテレビ朝日の幹部を党本部に呼び出し、聴取を行った。

 

自民党が問題視したのはNHK「クローズアップ現代」で「やらせ」があったとされる件と、テレビ朝日「報道ステーション」の3月27日の放送でコメンテーターの古賀茂明氏が「菅官房長官から圧力があった」などとコメントしたことについてで、今回の聴取は事実上の報道圧力と言える。

 

古賀茂明氏は16日に外国特派員協会で行った会見で、政権から過剰な圧力があることと、それによりテレビ局側の過度な萎縮が続いていることを指摘し、「NHKとテレビ朝日には(自民党の会合に)出向かないでほしい」と述べていたが、会合にはNHKの堂元光副会長やテレビ朝日の福田俊男専務らが出席した。

 

なお、この日の会合は自民党本部の記者クラブである「平河クラブ」のメンバーのみが取材を許されたため、「ノーボーダー」など記者クラブに属していないメディアやフリーランスの記者は党内の敷地に足を踏み入れることすら許されなかった。

 

16日の段階では取材が認められていたが、当日になり「川崎会長から平河クラブ以外は入れないよう通達があった」(自民党本部)として平河クラブ以外は完全にシャットアウトとなった。

 

菅義偉官房長官は15日の会見で、この調査会について、「自民党は常にオープンだ」と述べていたが、あくまで記者クラブメディアのみを対象にしていたことが明らかになった。