ロス国連事務総長西サハラ個人特使、ラストスパート!
今年も4月29日が近づいてきました。
私たち日本庶民にとっての4月29日は<昭和の日>でお休みです。
が、西サハラ庶民にとって4月29日は、国連が仲介する和解交渉提案を受け入れ、モロッコとの戦争を止めた平和の日なのです。
軍事闘争から外交闘争へと大転換をした、記念すべき日なのです。 平和交渉に時間がかかることは、パレスチナ紛争、一つを見ても明白です。
西サハラ紛争も1991年4月29日に国連が西サハラ住民投票を約束して、モロッコと西サハラ難民軍が銃を置き和平交渉に入りました。
ところが、それから24年経った今も住民投票は手つかずのままで、しかも、2012年5月17日からモロッコは交渉の席に着こうとしません。
なんとか暗礁に乗り上げた和平交渉を再開させようと、クリストファー・ロス国連事務総長西サハラ個人特使が現地を走り回っています。
そんなロス特使にエールを送ろうと、3人の国会議員超党派有志の方々が共同声明を出しました。
共同声明に国連は感謝し、西サハラ難民キャンプでは新聞とラジオで特集を組みました。
まずその記事を紹介します。
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Japanese parliamentarians support UN efforts for self-determination referendum in Western Sahara
Sat, 03/28/2015 - 12:43pm (SPS) –
Members of different parties in Japan have expressed support to the efforts of the United Nations for the organization of the referendum on self-determination of the Sahrawi people.
Members of the House of Councilors Satsuki EDA, Mizuho FUKUSHIMA, and Member of the House of Representatives Mito KAKIZAWA, co-signed a statement Friday affirming that they “support the efforts of the United Nations Mission for the Referendum in Western Sahara (MINURSO)”.
They also asserted their support for the Personal Envoy of the UN Secretary General, Mr. Christopher Ross.
They further expressed support to the negotiation process and encouraged the two parties, Morocco and Western Sagara , to find a solution to this conflict. (SPS)
(意訳)
日本の議員が西サハラの民族自決権住民投票を目指す国連も努力を支持
2015年3月28日(土)12:43
日本の超党派議員が西サハラ人の民族自決権住民投票を目指す国連の努力を支持する表明をした。江田五月参議院議員、福島みずほ参議院議員、柿沢未途衆議院議員の諸議員は、「MINURSO(国連西サハラ住民投票監視団)の努力を支持する」とする共同声明に、金曜日、署名した。彼らはまた、クリストファー・ロス国連事務総長個人特使に対する支持を強調した。そして、外交交渉を促し、モロッコと西サハラ両当事者に対してこの紛争への解決策を見つけるように鼓舞した(SPA:Sahara Press Association)
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クリストファー・ロス国連事務総長西サハラ個人特使の国連アフリカ第Ⅱ課は4月3日までアフリカ北部を駆け巡ってます。
留守を預かるジジを通した感謝メールの紹介です。
*Many thanks for your message. I will make
sure that it is brought . (Date: Sat, 28 Mar 2015 10:51:21 -0400)
*Many thanks and well received. Will do.
Best regards. (Date: 03/29/2015 12:01AM)
(意訳)
*メッセージ、本当にありがとう。必ず届けます。(2015年3月28日10:51)
*ほんとうにありがとう。受け取ったよ!よろしく(2015年3月29日12:01)
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さて、西サハラの庶民は、「2015年4月25日になっても国連がなんら和平交渉再開に向けて具体策を見いだせない時は、戦争だ!」と、息巻いています。
ダメダメ! 平和交渉を諦めるのは、ダメ! 戦争に突入したら、私たちのような庶民には手が出せない、支援出来ない、何より、戦争の応援なんかしたくないョ!!
難民という逆境の中で40年間も、粘って粘って粘り抜いて、平和交渉で自らの権利を勝ち取ろうと頑張っているから、私たち日本庶民もそんな西サハラ庶民を応援しているのです。
銃を再び取ったら?…、もう知るケエ~~!
(平田伊都子/文と写真)<t>