福島県「小児甲状腺がんは放射線の影響とは考えにくい」と中間報告
福島県は昨日、甲状腺検査に関する検討委員会を開き、東京電力福島第一原発事故に伴う放射能汚染による小児甲状腺がんのこれまでの調査結果として、放射線の影響とは考えにくいとする評価を発表した。
検査は福島第一原発事故発生時点で18歳までの福島県民を対象に行い、これまでに110人が悪性ないし悪性の疑いと診断された。
しかし、甲状腺検査に関する中間とりまとめでは、甲状腺がんが被曝の影響によるものかどうかは「長期わたる継続した検査が必要」とした上で、「これまでに発見された甲状腺がんについては、被ばく線量がチェルノブイリ事故と比べてはるかに少ないこと、事故当時5歳以下からの発見はないことなどから、放射線の影響とは考えにくいと評価している」としている。