汚染水対策費686億円がムダに【会計検査院報告】
会計検査院は昨日、東京電力の福島第一原発事故により発生した費用を精査した結果を発表した。
それによると、東京電力による汚染水問題への対策費について、除染装置で321億円、蒸発濃縮装置で184億円など汚染水処理設備で計686億円余が短期間の使用にとどまっていると指摘した。
また、国が平成23年以降に廃炉・汚染水対策に投じた財政措置は計1892億円に上っている。
東京電力の25年度の決算で432億円の経常利益を計上し、特別損益も含めると当期純利益が3989億円となるなど財務状況が改善しているとして、会計検査院の報告では今後は賠償金の未精算状態を早期に解消することやコスト削減による経営の合理化などを進めていくよう求めている。
〈写真:東京電力ホームページより〉