東京電力福島第一原発の汚染水処理、大幅に遅れる
東京電力は福島第一原発に溜まり続ける高濃度の汚染水約60万トンの処理を、予定していた5月末までに終えることができないと発表した。
当初は年度内に処理を終えることを目指していたが、今年1月に断念し3月末までに計画を修正していた。
東京電力によると、事故後早い段階で発生した海水成分の多い汚染水約2万トンについてカルシウムやマグネシウムの影響で処理に時間がかかるとしていて、さらに数ヶ月を要する見込みとなっている。
また、汚染水対策として建設中のいわゆる「凍土壁」も目標としていた年度内には間に合わず、4月から部分的に凍結させていく考えを示している。
(DAILY NOBORDER編集部)
写真:「東京電力ホームページ」より