幻に終わったJAL「スカイマーク」提携の覚書
スカイマークの民事再生手続きが始まりました。といっても、エアバスからの830億円の損害賠償請求をはじめ、隠れた負の遺産がまだまだ残っており、このまますんなりいくとは思えません。
で、そもそもこじれた原点である昨年11月末唐突に発表されたJALとの共同運航について、関係者に聞いてみました。
すると、当時、スカイマークがJALと事業提携するにあたり、JALとの間で交わした「覚書」(MOU)が存在するのだそうです。
その内容は、共同運航だけでなく、JALグループの商社「JALUX」がスカイマークの燃油や機材の部品調達などを担い、支援するというモノだったとか。
となると、JALUXの部品の保管庫は羽田でなく天王洲のJAL本社に近いため、スカイマークの整備もそこに移さなければならなくなるとか。
それはなかなか難しいとなり、では、ANAにお願いしようか、となったといいます。
こんな話を聞くと、やはり会社再建の前途は暗い、というほかありません。
(森功)<t>
写真:DAILY NOBORDER編集部