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川内原発は火山灰リスクを過小評価

 国際環境NGO団体のグリーンピースは26日、原子力規制委員会が安全基準を満たしていると認定し再稼働に向けた動きが加速している九州電力・川内原発について、大規模火山の噴火に伴い発生する火山灰に対するリスクを過小に評価し、IAEA(国際原子力機関)の基準を満たしていないことが明らかになったと発表した。

 

 26日、グリーンピースジャパンの佐藤潤一事務局長はインターネット報道番組「ニューズ・オプエド」に出演し、九州電力では原発敷地内に積もる火山灰は最大15センチと想定しているが、グリーンピースがイギリスの原子力コンサルタントに委託して行った調査では、天候次第では30センチに及び甚大な被害をもたらす恐れがあることや、火山灰の被害が発生する範囲の検討が過小であることなどを指摘した。

 

 また、原発施設に堆積した火山灰の除去について有効な対応策を取っていないことや、影響する範囲を過小に見積もっていることなどから、「火山のリスク対応に多くの不備があるにも関わらず、盲目的に受入れている」と批判している。

 

(DAILY NOBORDER編集部)

写真:「ニューズ・オプエド」より