中谷防衛相、「文民統制」廃止の改正案の正当性主張
防衛省が「文民統制」の根拠となってきた防衛省設置法12条の改正案を示したことに対して、中谷元防衛大臣は24日の会見で、文民統制の制度が「一切いらないという内容ではない。お互いに協力して防衛省としての意見を大臣として判断するということなので、何ら支障はない」と述べ、改正案に問題はないとの認識を示した。
また、自衛隊出身でいわゆる「制服組」のOBである中谷氏が防衛大臣に就任したタイミングで改正が持ち上がったことに批判が出ていることについては、「私は12年前に防衛庁長官を経験したが、シビリアンコントロールによって選挙で選ばれた政治家として、この大臣の職を務めている」と述べ、批判には当たらないとしている。
改正案は、これまで背広組と制服組の双方が担っていた部隊運用の業務を制服組中心に一本化するもので、27日に閣議決定されたあとに、国会に提出される見通しとなっている。
(DAILY NOBORDER編集部)
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