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曽野綾子さんのアパルトヘイト賞賛問題、海外に波及

 作家の曽野綾子さんが11日の産経新聞のコラムで、南アフリカでかつて実施されていた人種隔離政策「アパルトヘイト」を奨励するかのような記事を書いたことが激しく非難されている。

 

 曽野さんは、「日本は労働移民の受入れを認めないといけない立場に追い込まれている。しかし条件を納得したうえで日本に出稼ぎにきた人たちには、その契約を守らせるべきだ」としたうえで、「外国人を理解するために、居住を共にするということは至難の業だ」として、人種により居住区を分けるべきだとの持論を展開した。

 

 曽野さんは、その考えに至った理由として「20~30年前に南アフリカの実情を知ったこと」をあげている。

 

 このコラムは各所から批判を浴び、ロイターが13日付けで「安倍首相のかつてのアドバイザーがアパルトヘイトを賞賛」として報じたほか、ニューヨークタイムズやインディペンデントなど海外の大手メディアも報じるなど波紋を呼んでいる。

 

(DAILY NOBORDER編集部)

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