週刊新潮、19歳の殺人事件容疑者を実名で報道
名古屋で19歳の女子大学生が77歳の女性を殺害した事件について、5日発売の週刊新潮は女子学生の実名を掲載して報じている。
少年法では、未成年の犯罪について個人が特定される報道を禁じており、今回のように実名での報道は異例のこととなる。
週刊新潮はノーボーダーの取材に対し、「二十歳に近かったことと事件の凶悪性から実名で掲載する判断に至った」とコメントしている。
一方、長年にわたり犯罪報道での実名主義を批判し続けてきたジャーナリストの浅野健一氏は、今回の報道について「週刊新潮は二十歳で実名報道か否かを判断していることの矛盾をついている。『週刊新潮がおかしい』というだけでは問題は解決せず、一般の人の犯罪で実名を掲載する必要性があるかを社会全体が考えるべきだ。矛盾を無くすためには推定無罪の原則に従い、年齢に関係なく裁判が終わるまでは匿名で報道することが必要だ」と述べている。
(DAILY NOBORDER編集部/写真も)