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介護に外国人労働者の是非

 厚生労働省が、外国人技能実習制度の対象職種に介護分野を加える方針を固めたと報じられています。

 

 介護施設の人材不足に対応するためでしょうが、以前、厚労省の担当課に聞いたところ、「やはり言葉の壁の問題があるので介護分野は難しいのではないか」と話していたのを思い出しました。

 

 介護については、すでに経済連携協定(EPA)に基づいて、インドネシア、フィリピン、ベトナムから研修生を受け入れ、資格テストを実施していますが、来日1500人中、合格者は240人と狭き門で、人手不足解消にはほど遠い状況です。

 

 で、アベノミクスの成長戦略の一環として、資格や研修制度をもっと緩やかにし、就労ビザなどをとりやすくするのだといいます。ですが、日本人労働者でさえ介護現場の事故やトラブルは絶えません。

 

 そもそも介護分野は保険や報酬などを含め、制度設計がなってない。安倍さんは外国人のメイドを雇うのと同じ発想なのでしょう。が、そう簡単なものではないと思います。

 

(森功)<t>

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