東電幹部、2度目の不起訴で再度検察審査会へ
福島第一原発の事故に関して、東京電力の勝俣元会長ら幹部4人が業務上過失致死傷罪の疑いで告発されていた件について、東京地検は22日、4人を嫌疑不十分で不起訴処分とした。
4人は一昨年に一度不起訴となっていたが、昨年検察審査会が起訴相当を含む議決を行い、再捜査が行われていた。
勝俣元会長ら3人については検察審査会が2度目の審査を行い、ここで再び「起訴相当」の議決が出ると「強制起訴」され、刑事裁判が開始される。
今回の検察の決定に対して、告発を行った福島原発告訴団は、「大変な憤りを感じている。東電は津波対策が必要だという認識を持っていたことが明らかになっている」として、東電幹部の責任が問われるべきだとしたうえで、不起訴処分と判断した検察に対しても「『東電は捜査に協力的だったから強制捜査をしなかった』と答えるなど、被害者に向き合わず、加害者の方を向いている」と厳しく批難する声明を発表している。
(DAILY NOBORDER編集部)
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