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東電の原発で人身事故相次ぐ 社長が経産副大臣に謝罪訪問

 東京電力の広瀬直己社長は経済産業省の高木陽介副大臣を訪問し、19日に福島第一原発で、20日に第二原発で死亡事故が発生したこと、19日には柏崎刈羽原発でも落下事故が起きたことなど、原発で人身災害が相次いで発生したことについて謝罪した。

 

 広瀬社長は、事故のあった原発では作業を中断し、原因究明に努めるとともに必要な安全対策を取ることを表明している。

 

 高木副大臣は、東電が昨年にも事故が相次いだことから再三に渡り安全対策を講じているとしていながら事故が相次いだことに対して「非常に遺憾だ。安全大会をやるのはいいが、精神論ではなく、物理的な問題やシステムの問題など一つ一つを点検すべきだ」と述べ、東電の安全対策への姿勢に強く苦言を呈した。

 

 また、東電は昨年12月18日に発生した新潟県の国道405号線における土砂崩れ事故が、東電・中津川第一発電所の導水路からの溢水が要因となった可能性があるとして、今月30日までに報告をまとめることも明らかにしている。

 

(DAILY NOBORDER編集部)

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