ヤマトシジミ研究で食餌による放射能被害の低減を図れる可能性
安心・安全な外食を提供するための飲食店や生産者らで作る「飲食セーフティーネットワーク」の第11回シンポジウムが18日、麹町のイタリア料理店「エリオ・ロカンダ・イタリアーナ」で開催された。
シンポジウムでは、琉球大学の野原千代さんがヤマトシジミ(蝶)の放射線による影響についての研究成果の講演を行った。
野原さんによると、ヤマトシジミは北海道を除く日本全国に広く分布しており、生活空間が人と同じであることなどから、放射能による影響の調査に適した生物だという。今回の研究では、親世代が福島で放射能に汚染したヤマトシジミでも、子世代で汚染していない食物を摂り続けることで、放射能による影響が大幅に低下する可能性が高いことを示した。
またトークディスカッションでは、山本太郎参議院議員や矢部宏治さんなどが放射能の影響について討論した。山本議員は生活の党に合流したことについて「一人でできることには限界があった。政党であれば国会で質問できるチャンスも生まれる」と説明した。
シンポジウムを主催した藤井悠代表は、「問題意識を持った色々な業界の人たちが集まり、知識を得て、それぞれの現場でできることをやっていくことが大切」と、開催の意義を語った。
(DAILY NOBORDER編集部)
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