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「佐賀の乱」で自民思わぬ大敗の行方

 11日おこなわれた佐賀県知事選で自民、公明が推す同県武雄市の前市長、樋渡啓祐氏(45)ら3氏を破り、JAグループ佐賀の政治団体「県農政協議会」が推薦する元総務官僚、山口祥義氏(49)が当選しました。菅官房長官をはじめ稲田政調会長、谷垣幹事長など党の幹部が地元入りして戦ってきた選挙。接戦が予想され、一部では与党有利と目されていただけに、4万票もの大差をつけられて惨敗したのはショックではないでしょうか。

 

 今回の佐賀知事選、保守分裂による農協改革の是非がクローズアップされていますが、全体としてはやはり安倍さんの政権運営に対する地方の不満の結果と見たほうが妥当でしょう。

 

 で、面白かったのは、新聞のとらえ方。当選した山口さんのオスプレイの訓練問題の考え方について、たとえば毎日は慎重な姿勢と後ろ向きにとらえているのに対し、日経は決めていないと書いています。

 客観的に見ると、米軍訓練の受け入れは難しくなるのではないでしょうか。

 

(森功)<t>

写真:山口祥義氏Facebookより