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【香港・占拠行動その後】第二回公開諮問はじまる

 今月7日から第二回公開諮問が開始しました。

 2017年の行政長官選挙の方法について諮問文書を作成し、本来なら昨年10月より公開諮問を始める予定でしたが、占拠行動が2か月半続いたため、延期されていました。

 

 それがようやく開始しました。

 ただし、第一回公開諮問は2013年12月~2014年5月までと長期間に及びましたが、今回は時間がありません……。

 

 6月までに立法会に改革案を提出しないといけないので、今回の公開諮問は2か月間。公開諮問は、17年の行政長官選挙方法について、有権者から様々な意見を募るもの。メール、ファックス、手紙、政府フォーラムでの討論……など、1回目の公開諮問では実に12万通に及ぶ市民の声が政府に寄せられました。

 

 今回注目されていることは、立候補者のハードルを引き下げるべきかという政府からの案がでていることです。

 

 これまでは選挙委員会(※普通選挙が実現すれば指名委員会の呼称に変更)1200名のうち8分の1の推薦(150人)が必要でしたが、それを今後は12分の1(つまり100人)にまで下げ、民主派の候補者も2人立候補することが可能になると見られています。(地元紙「明報」より)

 

 他にも、指名委員会に新たな分野を入れるか、世論調査をやるべきか……など市民の視点からの様々な意見を3月7日まで募ります。集まった意見は公開され、まとめたものを政府が改革案として作成します。

 

 市民の声をいかに、次の選挙に繋げるか。

 

 占拠行動の収束後に始まった第二回公開諮問は、注目されています。

 その一方で、民主派は公開諮問ボイコットを表明、7日の立法会でも民主派議員の27名のうち24名が傘をさして退場しています。

 

(楢橋里彩)<t>

写真:地元紙「アップルデイリー」