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関電値上げと経産省の電力コスト見直し

 関西電力が来年4月に向け、電気料金再値上げを経産省に申請したと報じられています。

 

 申請したのは家庭向けの電気料金の平均10.23%アップ。また、経産省の認可がいらない企業向けについても平均13.93%再値上げするそうです。言うまでもなく再値上げは、原発の再稼働ができなかったコスト増というのが理由ですが、一方で福島第一原発を抱える東電は今期予想以上の黒字を計上。だから電力会社は信用できない、関電ももっとコストカットをすれば再値上げしなくていいのではないか、という声が聞こえてきそうです。

 

 そんなタイミングに合わせ、経産省が電力コストの算定をやり直すそうです。原発事故以降、廃炉費用などを含めた原発コストはそれまでの毎時1キロワットあたり5円台から8.9円に見直されてきました。もとより事故の対策費用は当初よりずっとと膨らんでおり、原発コストは火力発電以上になるのではと指摘されていますが、実際はどうなのか。

 

 いずれにせよ今頃になって、コストの算定をやり直すというのも、遅すぎる気がしますが……。

 

(森功)<t>

PHOTO : shampoorobot(Creative Commons)