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STAP細胞はなかったとする検証実験結果を発表

 理化学研究所は19日、今年1月に科学誌Natureに発表し、世界的な大発見とされながらもその後撤回された「STAP細胞」の研究についての検証結果について、STAP現象は確認できなかったと発表しました。

 

 これは、分化した細胞に酸性の刺激を与えると多能性を誘導する現象が存在するか否かを検証したもので、撤回した論文の筆頭著者であった小保方晴子研究員も検証実験に参加していた。

 

 小保方氏は、論文を撤回した際の会見では「STAP細胞はある。実験にはコツがある」と述べていたが、STAP現象を裏付けるデータは得られなかった。

 

 この結果を受けて、理研の野依良治理事長は「今回の検証においてSTAP現象の確認にはいたらなかったことから、これをもって検証計画を終了する」とのコメントを発表し、理研はSTAP現象がないことを公式に認めた。

 

(DAILY NOBORDER編集部)

PHOTO by TAKASHI (Adapted from 0^J-4, KANTO Area) [CC BY-SA 3.0 (http://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0)], via Wikimedia Commons